2009年07月10日

伴野解説、1Q84

 7月9日(木)

 M.I.F.メンバーの伴野姉とメルマガのペーパー版についての打ち合わせ。梅坪のコメダにて。毎月配信しているM.I.F.メールマガジンのペーパー版を3ヶ月に1回くらい発行して、今までに映画祭や映画製作に協賛いただいたお店や、配布してくれるお店用に作ろうということで。
 タイトルは小坂本町一丁目だより「へーはー」がいい、いや、「すーはー」だ、「うーはー」はどうだ、などと打ち合わせる。

 そういえば、M.I.F.には伴野さんが2人いて、1号2号で呼んでますが、別人です。M.I.F.第2作監督でM.I.F.サイトをコツコツと(でもないか)作っている伴野悠吏ちゃんが1号で、M.I.F.第4作『少したのしい』脚本でメルマガをコツコツと(こっちはコツコツと)書いてる伴野紀子さんが2号。先に悠吏ちゃんがM.I.F.に入ってきたので1号なんですけど、最近もう加入時の後先も過去になりつつあるので、紀子さんが伴野姉で、悠吏ちゃんが伴野妹と呼び名を変えつつあります。本当の姉妹というわけではないけれど。
 で、打ち合わせをしたのは、2号で姉でコツコツの伴野紀子さんです、ハイ。

 帰ってきてから、村上春樹著「1Q84」を読了。月曜日から他のことはせずに集中して読んでしまいました。心地よい読後感の中にいるので感想は言わないですが。

 思えば、高校生の時に初めて著作を読んでから(『パン屋再襲撃』という短編集だった)、ずうーっと発売されたらすぐ読んでますね。ハードカバーを買ってでも読もうと思う少ない作家の内の1人です。もう、20年以上になるんですね。これだけの人気作家となると、「ファンなんだ」とはなかなか言いはばむところもありますが、ファンですね、やっぱり。

 私の実家には父親が若い時に買った中央公論社の日本近代文学全集全80巻ってのがあって(ほとんど読まれてなかったと思う、どの巻も新品同様だったから)、中学くらいからポチポチと有名どころの拾い読みを始めて(読書感想文を書くためにが主な理由)、その頃、ちょうど森田芳光監督の『家族ゲーム』(これは映画ね)に魅せられた高校生清水は森田監督が『それから』を撮るというので夏目漱石をしっかり読んだんです。今までが興味本位だったとすると、それはささやかながらの文学的邂逅だった。
 漱石は全集の内3巻あって(今でも収録作を憶えてますよ、1巻目が「猫」「草枕」「坊ちゃん」、2巻目が「三四郎」「それから」「門」の三部作、そして3巻目が「道草」「明暗」)、「いやー、小説って面白いなー、深いなー」って思って、他の作家もむさぼるようにとは言いませんが、読んだんです(森鴎外、志賀直哉、芥川龍之介、武者小路実篤、谷崎潤一郎、三島由紀夫・・・)。

 で、ひと通り読んだ後、ところで、現在の文学ってどんなものなんだろう、と思って、ちょうど芥川賞を取って話題になっていた山田詠美を読んで、ふーんなるほどね、と思い、そして、その山田詠美がたまたまテレビかなんかで最近面白かった本ということで紹介してたのが、「パン屋再襲撃」で、読んだら、おお、これはなかなか面白い、となったんです。ちょうど「ノルウェイの森」が、じわじわと売れ始めている頃ですね。そんなことは知らなかったんですが。

 というわけで、思春期から現在まで読み続けているという割合正統的なファンなんです、振り返ってみると。今や世界中でベストセラーでノーベル賞候補常連なんて聞くと、現実感がないくらい。
 なので、今度の新作も冷静な感想というのはなかなか言えないって感じがあります。嫌いな人はそういう感じがダメなんじゃないかと思うけど。そういう気持ちはとてもわかるけど。

 それにしても、上下じゃなくて、Book1Book2ということは、Book3があるんでしょうか・・・。

 コメダ梅坪店で、伴野姉さんが、アイスココアと頼んで、運ばれてきてびっくりしてたもの。確かに普通アイスココアと言えば冷たいだけのココアだと思うよね。向こうに写っているのは伴野姉さんの腕。
伴野解説、1Q84



Posted by みふだいひょう at 02:01│Comments(1)
この記事へのコメント
1Q84もう読んだんでですか…さすがに速いですね。
僕は発売日に初版買っといて、今ようやくBOOK2が終わりそうな感じです。1日1章分しか読めない…遅読ですね。

僕も春樹は全作品読んでます。高校時代に読んだ文庫『中国行きのスロウ・ボート』のせいですね。
時代が追いついてからはハードカバーで買っちゃう作家っていう感覚はみふだいひょうさんに近いかもしれません。


あと、ペッパー版、いろいろご面倒かけます。
Posted by Junk at 2009年07月10日 18:55
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